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大学自慢 2017年10月09日 福岡工業大学

社会で必要なコミュ力が身に付く!!

初めまして!
福岡工業大学(略して福工大)工学部 電子情報工学科2年のなるみです。

今回は、福工大の就職力を支える独自のキャリア教育や『CS(クラスサポーター)』という後輩への思いをカタチに出来る、他にはない取り組みについて知っていただきたいと思います!

みなさんは、福工大にどのようなイメージをお持ちですか?(^^)

私が初対面の人に福工大生であることを伝えると、「理系の大学ですよね!」とか、「男の子ばっかりですよね!」と言われることが多いのですが、たまに「快速が(福工大前駅に)停まりますよね!」と返されることもあります(笑)

そんなJRの快速が停まってくれる便利な福工大ですが、ありがたいことに、教育関係者の方々からは、
『就職率が高く、面倒見が良い大学!』
と評価されています。
さらに、11年連続で志願者数が増加している、全国で唯一の大学です!!

なぜ、就職率が高いのか?面倒見が良いのか?
その理由の1つには、大学独自のキャリア教育があります。

福工大では、私達が社会に出た際に必要になる力を
□志向する力
□共働する力
□解決する力
□実践する力
の『4つの力』に分けて考え、それぞれを4年間で身につけられるように授業が考えられています。

特に、その力を育成するベースとなるのが1年次の授業です!
1年次は主に4つの力の中から目的を定める『志向する力』、仲間と共に考えて行動する『共働する力』を身に着けます。

前期に開講される『キャリア形成』では、まず自分や社会を知ることから始まり、そのうえで将来についてしっかりと考えていきます。

たった4年間しかない大学生活。有意義に過ごすためには、「自分はどんな人間で、何がやりたいんだろうか?」「今の社会では、何が必要とされているんだろうか?」と早い段階からしっかり考え、分析しておくことが大切なんです!

そのために、15回の授業では、同じ学科の先輩や社会人の方など、直接話を聞くことで具体的に自分の人生を考える事が出来きます。また、就職活動にすぐに活かせるような、メールの出し方や敬語などのビジネスマナーを身につけられたり、社会問題についてのグループディスカッションで社会への理解を深めたり、他人の考えにも多く触れられます。この「キャリア形成」の授業を通して、幅広く今後のキャリア教育で用いるスキルを最初に身に着けさせてくれる感じです。

(写真はディスカッションの様子です。)
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次に、後期に開講される『コミュニケーション基礎』では、より高いレベルのコミュニケーション能力を養っていきます。

「コミュ力が高い」なんてよく聞きますが、社会で求められるコミュニケーション能力とはいったい何でしょうか?
この授業では、『議論の型』を用いて段階的にそれを学び、身に着けます。

前期のキャリア形成では幅広い内容を学ぶのに対し、後期ではディベート中心で授業が進んでいきます。

議論のテーマは、友人同士でも話すような身近なものから、社会問題として何年も存在し続けるような難しい問題まであります。
ディベートは、賛成・反対どちらかの立場に立って議論を進めるのですが、授業では、自分の意見とは反対の立場から論じなければならなかったり、そもそも賛成・反対ときっぱり言い切れるテーマは少なかったり…

後期の終盤は本格的なディベートをガンガンしなければならず、授業の開始前は毎週のように緊張していたような気がします。

ただ、大変ではありますが、この授業を頑張れば、自分の考えを相手に伝える能力はもちろん、相手の意図を汲み取る能力や、迅速な思考力、批判的な思考力など、社会に出て仕事するにあたって必要不可欠なスキルを身に着けることが出来ます。

『キャリア形成』『コミュニケーション基礎』

さて、今まで紹介してきたこの2つの科目には、学生が主体的に学ぶ『アクティブ・ラーニング』という教育方法が取り入れられています。

大学のキャリア教育において、『主体的に学ぶ』というキーワードはとても重要なのです。
なぜなら、いま
『自律的に考え、行動し、様々な分野で創造性を発揮できるような人材』
が社会から必要とされているからです!

ただ座って先生の話を聞き、ノートを取るという講義形式の授業だけではなく、学生自らが積極的に動き、意見を交わし、考えるような授業形態です。
そのために、グループ学習やグループディスカッションがたくさん盛り込まれています。

そして、それをサポートする学生が、私たち、先輩が担当する『CS(クラスサポーター)』という存在です。

CSは、大学でのアクティブ・ラーニング型の授業を円滑に進められるよう、先生方と連携して授業や受講生をサポートします。

私たちには、授業中のグループ活動でグループを活性化させる『ファシリテーター(促進者)』としての役割や、先輩として授業態度や大学生活への姿勢などでお手本となるような姿を見せる役割などがあります。

また、次年度が始まる前にCS合宿があり、様々な科目の担当学生たちが集まって主体性や授業づくりについて学びます。

(CS合宿の様子です。)
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実際の授業では私たちはファシリテーターという役割で、議論等に参加せずに支援する立場になるので、こちらが主導して後輩たちをグイグイ引っ張っていく訳ではありません。

「みんながもっと主体的に授業に参加するために必要なことは何だろうか?」と考えながら、個人への声かけなどをしていきます。

例えば、悩んでいる学生がいれば、すぐに答えを教えるのではなく、解決するためのヒントをあげたり、話し合いが進まないグループがあれば、問いかけや問題提起をして意見を引き出してみたりして、受講生の学びが活性化するように工夫します。

また、サポーターとして活動している時、「こうしなさい」、「ああしなさい」というように指示されることはそれほどありません。私自身も、自分で考え、判断し、行動しています。

知識不足や理解不足で学生からの質問に充分な答えを返せなかったり、テストや他の課外活動が忙しくなると、自分のことで手一杯になってしまったりして、先輩たちのように上手く出来ない自分が心底嫌になってしまったこともあります。

そのとき、担当の先生からは、私が一生懸命に取り組んだ上で真剣に悩んだり、うまくいかなかったりしているのであれば、そういう姿からも後輩たちは何かに気付き、学んでいくのではないかと教わりました。

実際、私が授業中に困ったときに、逆に後輩たちから助けて貰ったこともあります。

配布物が多い日は配るのを手伝ってくれたり、積極的に意見発表をしてみんなが発言しやすい空気に変えてくれたりと、誰に指示をされた訳でもなく、自分で判断し、行動してくれました。

(発表の様子です。)
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私はいつの間にか、てきぱきと仕事をこなし、ミスや間違いもない完璧な先輩にならなければと思い込んでしまっていましたが、『後輩たちのお手本になる』というのは、必ずしも完璧という意味では無かったのだなと感じました。

そうして考えてみると、沢山の人に支えて貰っていることに気付くことが出来ました。
いつも、みんなが主体的・積極的に授業に取り組めるように、と思って取り組んでいますが、初めてCSとして活動した半年で、私自身もたくさんの人によって成長させて貰っていることを強く感じています。

人を動かすのではなく、『促進する』というのは、他には無い経験です。
私自身のキャリアを考えても、チームで仕事をするとき、また指導する立場になっても必ず活きてくると思っています。

前期の授業の最終日に、後輩たちへ向けたあいさつの中でも話したことですが、CSをしていると、頑張っている人は本当によくわかるんです!
努力していても結果が出なかったり、気付いて貰えなかったりすることもたくさんありますが、私がいることによって、“頑張っていれば誰かがちゃんと見てくれるんだ、認めてくれるんだ、だったらもう少し頑張ってみよう”と感じて貰いたいです。

まずは大学生活の残り2年半、人から支えて貰ったように、自分も担当した学生を支えられる、そういう存在になれるよう、さらに頑張っていきたいと思います!